児童教育のICT化で支援員の研修時間を50%削減!
シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社

児童教育のICT化で支援員の研修時間を50%削減!

目的
  • 支援員研修の効率化
  • 児童保育の質向上
課題
  • 地域によって支援員の情報格差がある
  • 支援員に対して児童の数が多く、負担が大きい
効果
  • 共通の研修動画を視聴することで情報格差がなくなった
  • 児童の動画視聴で保育の活性化が実現した

総合サービス企業シダックスグループの事業子会社で、全国の企業の各種サービス、および各自治体の公共施設や学校給食等の受託運営を行うシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社は、グループの基幹事業として学童保育サービス事業を展開しています。
シダックスグループでは、「全ては未来の子どもたちのために」を理念とし、子どもたちにとって第二の我が家となる学童保育施設の運営を目指しています。
今回は、運営施設が拡大していく上で浮き彫りになった「支援員研修」や「保育の効率化」に関する課題と、shouinの活用事例について、お話を伺いました。

 

シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社
執行役員 学童保育事業本部 本部長
飯塚  健 様

 

受託する学童施設の増加に伴い、支援員の情報格差が生まれてしまっていました。

導入前の課題と決め手について教えてください。

現代は共働き家庭が増えており、学童施設の需要もとても大きくなっています。弊社の学童事業部も、ありがたいことに多くの自治体様からご依頼いただくことが増え、現在は35都道府県、102自治体で約1,000施設を運営しています。
これまでは現場主導でマニュアル作成などを行っておりましたが、運営施設増加に伴い、シダックスとしての学童保育研修を全支援員に実施することが難しくなり、研修の受講機会について、地域格差が生まれてしまっていました。また、今後も運営施設が増えていくことを見越して、体系的な研修が行える仕組みを作りたいと思っていたのがツール導入を検討したきっかけです。
shouinは、本部発信で動画などのコンテンツが一括で配信できること、配信の構成検討やコンテンツ収集のサポートが充実していたことが決め手でした。

 

支援員研修は効率化され、児童保育の質向上の効果も見られました。

具体的な活用方法を教えてください。

動画コンテンツは、支援員向けと児童向けに分けています。支援員向けは主に研修動画をアップロードしており、発達障害児童への対応やアレルギー対応、いじめ防止や感性保育などのテーマで分類しています。他の学童施設の事例共有も行っており、ユニークな遊び方や季節ごとの壁面飾りなどを撮影して投稿してもらっています。
児童向けは遊びコンテンツと学習コンテンツで分類し、各施設で見せる動画を日々選択してもらっています。雨の日の室内保育やおやつの準備時間、一日保育の日などに視聴しています。
コンテンツは日々増やす活動をしています。子供たちにとって有益になるもの、現場からのリクエストなどをヒアリングしてコンテンツ制作を行っています。

 

shouin導入後の変化や効果について教えてください。

shouinを全国導入した2020年4月のタイミングはまさにコロナ禍の真っ只中で、緊急事態宣言などもあり、エリアマネージャーから各施設へコロナ対策の案内が十分に行えない状況になっていましたが、shouinで全施設に感染対策チェックリストやクイズ、手洗いやうがいの重要性を子どもたちに伝えるコンテンツを配信することができました。本部からの的確な指示を落とし込むことができました。

 

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普段の保育の中では、防災週間に地震や水害についての動画を見せたり、食育やプログラミング、職業について学ぶ動画を配信し、学校では学べないことを学べる場として確立しつつあります。弊社の社員が謎の人物「ミスターX」に扮して毎週配信しているなぞなぞ動画もとても人気で、子どもたちから「早く今日の動画を見せて!」と言われる施設もあるそうです。

 

 

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支援員研修では、shouin上のコンテンツを使って各施設で研修を行うことにより、研修会場までの移動時間や新人オリエンテーションなどの時間的コストについて、最大で月間約50%ほどの時間が削減され、保育や業務の時間に充てることができるようになっています。学童施設の先生方の研修機会の格差もなくなり、より質の高い保育を実施できるようになりました。

 

 

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学童施設同士の横の繋がりを大切にしていきたいです。

今後の展望についてお聞かせいただけますか?

学童施設同士の情報交換や交流がshouinでできるようになれば、更に現場が活性化されると期待しています。弊社としては2023年までに現在の2倍となる2.000施設の運営を目指しているため、新しい現場への情報発信や事例共有を強化していきたいと思っています。

 

学童施設は子供たちの学びと感性を養う場。そこにICT化は必須だと感じます。

最後にメッセージをお願いします。

学校外の教育は国でも問題になっており、習い事や塾に通える子とそうではない子で学力や感性の差が生まれてしまう現実があります。学童施設は働くご両親に代わって子どもたちを保育する場ではありますが、ただ一緒にいるだけではなく、学力の向上や社会経験をさせてあげられることが大切です。今後も様々なジャンルの動画コンテンツを集めて配信し、未来の子どもたちのためになる学童施設を運営していきたいと思っています。

会社名
シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社
事業内容
社会サービス事業、地域活性化事業
設立
昭和61年(1986年)11月1日
従業員数
7,000名

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