■株式会社インター・ベル
株式会社インター・ベルは、アパレル業界に特化した販売運営代行をメインに、プロフェッショナル派遣、コンサルティングなど多岐にわたって事業を展開しています。
未経験の従業員の方でも安心して成長できる機会を提供するための要である、独自の研修システム「ベル・アカデミー」の一部として、shouin+をご利用いただいております。
今回は、shouin+導入を検討するに至った背景から導入後の効果、今後の展望までを、元教育セクションマネージャーの藤田様、導入前から現在まで教育関連をご担当されている西村様、以前はshouin+を利用する側として店頭に立たれており、現在は教育する側で活躍されている岩佐様のご三方に伺いました。
■ご担当者様プロフィール
採用・教育ディビジョン
中途採用セクション セクションマネージャー
藤田 佳見 様
採用・教育ディビジョン
人材開発・教育セクション トレーナー
西村 裕子 様
採用・教育ディビジョン
人材開発・教育セクション トレーナー
岩佐 理奈 様
藤田様:2023年7月にPCP社が開催していたユナイテッドアローズ社共催のセミナーに参加し、「こんなに使いやすいシステムがあるのか」と衝撃を受け、西村に共有したのが始まりでした。当時、コロナ渦の際に導入した他社ツールを利用している他の企業は飲食業界が多かったため、弊社とはあまりマッチしないのではないかという疑問や、なかなか効果的に使いこなせないという悩みを抱えていました。
「他のシステムに変えるべきか?」や「今のままでもやり方はあるのではないか?」という2つの軸で他社調査を行っていたところで「shouin+だったらできるのではないか」と考えました。
西村様:以前は集合研修を中心に展開していましたが、コロナ禍をきっかけに、当時の上長からも「これからはeラーニングに切り替えていく必要があるのではないか」という意見が出るようになりました。従来の集合研修は全国の従業員を対象にしていましたが、地方での開催が難しく、東京や関西に集まってもらう形式が中心でした。そのため、参加できる社員とできない社員が生じてしまい、地方在住者にとっては公平性に欠けると感じることも少なくありませんでした。こうした課題を背景に、コロナ禍を機に他社のeラーニングツールを導入することにしました。
shouin+導入前の運用に関しては、公平性は保てる一方、管理面では操作性や受講率に課題がありました。運用する自分も操作するスタッフも上手く使いこなせない、かつ見づらいという現状に悩んでいたときに、藤田さんからshouin+についてお話を聞き、前向きに導入を決めました。
藤田様:セミナーを受けて、社内教育が今より良くなると確信し、shouin+を使用した成功イメージが私だけでなく西村にも描けたため、実は他社比較をしていないです。
西村様:私にとって1番の決め手となったことは、カスタマーサクセス(以下「CS」)が寄り添ってくれることでした。以前使用していたサービスでは、運用方法や活用の仕方を教えてもらえることはなく、システム自体を有効活用できているのかどうか疑問を感じていました。その点、shouin+のCSは「研修をより良くしたい」という思いに共感しながら、一緒に課題解決に取り組んでくれます。こうしたサポートは他社にはなく、機械が苦手な私にとっても大変心強いものでした。
加えてクイズ機能など様々なオプションも導入を検討することで、1つのサービスで完結する形で使用できるというのは、スタッフにとっても手間が減ってありがたいことだと感じました。
藤田様:なんとなくの使いにくさがあり、視聴率が落ちていたものそれに起因していたのかなと思います。
岩佐様:2年前に他社サービスを使用していた際、私は学習する立場でした。当時、動画のスキップなどができないことに不便さを感じていたので、shouin+では早送り再生も倍速再生もできるのは圧倒的な差でした。
また、当時は視聴後のアンケートのために他社サービスを使用していたことから、別のアプリと行き来することの手間を感じることもあったので、その2つのツールが一つになったのは大きな違いを生んだと思います。
西村様:以前のサービスでは、動画の画質が荒いなどの不具合が多かったことも気になっていた点の1つでした。
CS:導入時に、shouin+では動画の画質を4種類の中から選んでいただけることをお見せしたのを覚えております。
岩佐様:一般的な動画配信プラットフォームと同じ位置に同じボタンがあるので、初見でも簡単に操作ができたことが印象に残っています。
3月から教育セクションに配属となった際も、西村から管理側のレクチャーを1度受けただけで覚えることができました。シンプルで分かりやすい操作ボタンのおかげで、機械が苦手な西村の中でも落とし込まれております。操作が非常にわかりやすいので、管理側としても全く難しさを感じないことが1番のメリットだと思います。
西村様:当時使用していた他社様のe-ラーニングから他のシステムに移行しようという発想がそもそもなかったのですが、社内の情報共有ツールとしてこれでいいのだろうかという、私の課題感を受け止めてくれた藤田さんからshouin+を紹介されたことが突破口となりました。他社サービスの不便さや効果測定ができないことに限界を感じていた現状にしっかりとマッチしたので、前向きに導入の検討を開始しました。社内で検討がスムーズに進んだことも、みな同じ課題感を感じていたからなのかなと思います。
西村様:最も重視していたのは「受講率」を把握できることでした。以前のツールでは年間の視聴数しか確認できず、誰がいつ動画を視聴したのかを把握することはできませんでした。そのため、別のツールでeラーニングの研修内容に関するレポートを提出してもらい、内容に齟齬がないかを確認する必要があり、運用負荷も大きかったのです。
そこで「受講者が使いやすく、視聴からレポート提出までを一元化したい」という思いがあり、shouin+によってそれが実現できたことは大きな改善でした。さらに、次の課題である「研修効果の可視化」についても、shouin+のクイズ機能を活用することで理解度の定着を確認できるようになり、大きな前進につながったと感じています。
西村様:人事労務と人材開発・教育セクションで分業して運用しており、新入社員の入社時のアカウント登録や案内は人事が、その後の教育のためのコンテンツ管理や運用設計などは、私たち教育担当チームが担っています。
弊社の独自の教育プラン「ベル・アカデミー※」の要であるshouin+の周知は、対面の入社時研修での説明会で行っています。導入時には、全体朝礼や人事労務システムでの呼びかけ、説明会、メール配信など、いろいろな方法で在籍社員に周知しました。
導入前は視聴率が7割弱だったのですが、CSからの説明会を任意参加で複数回開催したことも功を奏し、導入後は8割からの好調スタートを切ることができました。現在はログイン率9割となっているため、shouin+を開いてもらうまでの導線はできてきたと思っております。導入から3か月目に実施した利用アンケートでも、回答者の約8割が「普通・使いやすい・わかりやすい」と回答し、社内からも利用率の高さについて高い評価を得ています。
※「ベル・アカデミー」とは、株式会社インター・ベル独自の販売職に特化した教育システムです。初回の全体研修などはオンラインミーティングツールを使用してリアルタイムで実施しているほか、その他の大部分はshouin+上で行われています。
西村様:対面の入社時研修では、会社のMVV(ミッション、ビジョン、バリュー)や接客ポイントアドバイスなど、現場に即した内容を行っています。shouin+上では法令に則った安全性教育やコンプライアンスについて、入社当月に学んでもらいたい内容に使用しています。その後ベル・アカデミーの研修を各自で進めていきます。
西村様:2種類の使い方をしています。1つ目は、SV(ス―パーバイザー)や弊社エージェントとの情報共有としての使用です。カテゴリの閲覧権限を各店舗の店長・SVに制限しシフト共有などの情報連携に活用しています。2つ目は、全社員に向けた、管理・人事関連の情報の提供です。弊社の就業規則、福利厚生、健康診断など、すべての情報がshouin+に詰まった形で利用しています。入社時研修などでの周知の甲斐あってか、どちらも視聴率がとても高いです。ベル・アカデミーの社内研修としてだけでなく、社内情報を掲示できる場所として定着してきていると思います。
西村様:月1回の定例会が私にとっては強い味方です。CSの担当者の方々が、弊社に合う他社様の活用事例や効果を厳選して教えてくださるという、配慮が垣間見えるところも嬉しく思っています。毎月の受講率を確認しながら改善策を検討・実施するサイクルを回せるようになったことは、大きな進歩だと感じています。現在は、コンテンツごとや閲覧権限ごとの分析を行い、稼働率の低い講座についてはブラッシュアップや整理を進めています。また、受講生の理解度をさらに高めるため、shouin+を最大限に活用した運用方法の見直しや、段階的なコース設計にも取り組んでいます。
西村様:shouin+を通して、スタッフたちの「実践力(=できる)」の可視化ができることが1番の理想なので、そこを目指したいです。第1に可視化を通して本人たちの自信につながりますし、第2に、私たちの大切なミッションである、クライアント様が安心して仕事を任せられる良い人材を届けることを達成するためにも大切だと思っています。従業員とクライアント様の双方が前向きになれるためのツールとしてshouin+がそこにあれば嬉しいと思っております。今後もお力添えをお願いします。
岩佐様:全従業員一人ひとりに研修できるのが理想ですが、その時間も人員も確保できないのが現状でございます。SVやエージェント、営業側から研修を依頼される前に、shouin+に行けば解決できるようにしたいという思いがあります。販売が未経験で不安を抱えるアルバイトでも、すべての情報が詰まったshouin+を見て一旦解決を目指し、うまく行かなければ対面で研修するという流れが習慣化できるように発信していきたいです。
藤田様:現在は中途採用を担っている私の目線でお話ししますと、採用サイト上にてシステムを介して充実したオンライン研修を行っているとの情報を公開しているため、それを見て「教育がしっかりしていそうな会社だから」と言って求人に応募してくださる方が多いです。引き続き、応募者の方々の期待に応えられるように、社内教育の皆様と連携していきたいと思います。