ビジネスウェアを販売する「ONLY」を全国で約60店舗運営するオンリーは、オーダー紳士服を原点として京都で創業し、「お客様にとって「ONLY」=「ほかにないもの」を届けていきたい」という想いで物作りに取り組み、販売をしています。
今回は、新入社員育成に関する課題とshouinの活用事例について、お話を伺いました。
オンリー事業本部
小林 洋一 様
社員育成については、冊子のマニュアルで集合研修を行っていますが、接客業なので実践の中で覚えていくことも多いです。各店の店長・トレーナーからの指導を受けることになりますが、どうしてもそれぞれのやり方でのレクチャーになってしまっている部分があり、同時期入社の社員でもスキルの差があったり、マニュアルとは違う方法で業務を覚えてしまっていたりすることが課題でした。また、本部側がスキルのチェックをする機会が少ない状況も改善したいと思っていました。
shouinは、「動画」というコンテンツのため接客の基礎を教えることができ、かつ共通認識を持たせることができる点が魅力的でした。また、動画レビュー機能を使うことで、遠隔でも新入社員の現在のスキルをチェックできることが導入の決め手でした。
動画コンテンツとしては、店舗配属後1か月間で覚えていく項目を準備しました。項目の整理は、実際に新入社員を受け入れ育成している店舗の店長とすり合わせしながら行いました。
インプットだけではなく、shouinでの学習がどれくらい身についているか確認したかったため、発声や動作を伴うものは動画レビュー機能、知識は検定機能を使ってスキルの把握をしました。
動画レビュー機能、検定機能でのアウトプットによって、一人ひとりのスキルや知識が明確に把握でき、個々に合わせて足りない部分や間違っている部分の指摘ができたことが非常に良かったです。例年までは、店舗配属になってしまうとその先のスキルチェックがなかなかできなくなり、気づいた時には間違ったやり方が浸透してしまっていたり、差が大きく広がってしまったりしていましたが、今回shouinで初期段階での一次チェックができたことで、スキル・知識の平準化に向けた動きができたと思います。
実際の効果については、新入社員が店頭でお客様に「シャツの採寸」を行う際にも、流れや採寸方法を動画で落とし込むことができたと感じています。また動画を事前に視聴して店頭に立っているので、ある程度理解した上で業務に取り組めており、店長のレクチャー効率化にもプラスになっていると感じています。
今年(2020年)はコロナ禍で新入社員の店舗配属が遅れてしまったため、例年との比較が難しいのが正直なところなのですが、自宅待機中にshouinがあったことで、繰り返しの復習やアウトプット、改善に時間をかけることができました。新入社員たちも「動画を見て繰り返し確認できるのはとても良かった」とコメントしてくれています。
新入社員向けのコンテンツを拡充していきたいと思っています。具体的には、接客の基礎が身についてきている頃ですので、様々なモデルのスーツを販売できるよう、スーツモデルの説明動画を撮影・登録していく予定です。
また、現在研修時に使っている冊子のマニュアルの刷新をしているところなのですが、将来的にはPDFファイル化してshouinにアップし、各店にアカウントを配布してスマホでいつでも確認できるようにしていきたいと思っています。
動画コンテンツは、1回撮影してしまえば長く使うことができますし、動作の流れ等は紙のマニュアルよりも動画から得られる情報の方が理解しやすいものです。特に新入社員という若い世代は、動画に慣れ親しんでいる子が多いので、時代性にマッチしていると思います。またshouinは動画を視聴させるだけでなく、動画投稿や検定などでアウトプットさせられる仕組みがあるため、オンラインでの育成が実現できると思います。