■株式会社松竹マルチプレックスシアターズ
「MOVIX」「ピカデリー」といった映画館を全国に24劇場構える株式会社松竹マルチプレックスシアターズは、様々な地域で人々にたくさんの喜びを創り出しています。季節のイベントやトレンドに合わせた空間づくりを大切にしており、従業員育成にも力を入れています。
今回は、shouin+を活用した研修・トレーニングを推進している劇場運営部 東日本運営室の上地様、関様にshouin+の導入に至った背景から、今後実施していきたい施策までお伺いしました。
■ご担当者様プロフィール
上地 翔太様 (劇場運営部 東日本運営室)
関 絢夏様 (劇場運営部 東日本運営室)
関様:松竹マルチプレックスシアターズ(以下SMT)では、アルバイトスタッフが使用する紙製の研修ノートがあり、「オリエンテーション編」他4種類用意しているのですが、特にオリエンテーション編は30ページ以上のボリュームがあります。定期的なマニュアル改訂を行うたび劇場によっては、従業員の人数分印刷し直して手渡し、という運用をしており、印刷コストもかかるためマニュアルの電子化を進めていこうとなりました。
入社時にはこちらの研修ノートを使用して、対面でのオリエンテーションを4時間行っていました。アルバイトスタッフの入社日はバラバラなので、月に数回オリエンテーションを行う必要があり、研修担当者の負担が大きいという課題を抱えていました。
上地様:4時間の研修は社員がメインで行いますが、キャリアによって研修内容に差が出ていることも感じていました。同じ研修ノートを用いていても、自身の経験から噛み砕いて話せる社員もいれば、入社1~2年目社員が研修しなければいけないシチュエーションもあります。
これらの課題感を解決するために、マニュアルの電子化をしていきたいと思っていました。
関様:マニュアルを電子化するにあたり、様々なサービスの資料を拝見したりトライアルを実施したりしました。その中でshouin+を選んだ理由は、動画やPDFといったマニュアルを登録できるだけではなく、閲覧した上でどれくらい理解できているかアウトプットできるクイズや検定があったり、スタッフの学習進捗が管理画面で確認できるというところが大きく、導入当時のプロジェクトメンバー全員一致でshouin+が良いという意見があがりました。
上地様:画面の操作性の高さや、運用の自由度の高さも選定理由でした。弊社は全劇場共通で配信できるマニュアルもあれば、劇場ごとに異なる情報もあり、閲覧グループ設定機能で必要な情報だけを出し分けできるところがとても気に入っています。
関様:shouin+の導入が決まってから、全劇場での利用の前にまずは4つの劇場でトライアル実施をしました。これまで紙で配布していた研修ノートを電子化するところから始まったのですが、せっかく電子化するのであれば、単純にPDF化するだけでなく動画も作成していきたいと思っていましたので、トライアル劇場と相談しながらコンテンツのブラッシュアップを図っていきました。
実は私はshouin+の運用担当に着任したのが2024年1月からでして、導入当時はトライアル劇場でマネージャーをしていました。ポジション的にも新規スタッフのオリエンテーションを担当することが多かったので、shouin+の導入で4時間の研修負担が軽減していることを実感していました。4時間というと、1日の勤務の半分ほどは研修につきっきりになり、今日は自分の業務を進められないな…と思ってしまうこともありました。しかし、shouin+でマニュアルを見てもらうスタイルになってから研修時間が半分になり、コンテンツのブラッシュアップや機能の活用でさらに半分になり、今では最初にshouin+の説明を行うだけで、ほとんど研修時間をかけずにオリエンテーションを行っている劇場もあります。
関様:まず、前述した通りアルバイトスタッフの方の入社時オリエンテーションで活用しています。導入当初はコンテンツ一覧画面を案内していたので、「このカテゴリのこのマニュアルまで見てね」というものをメモして渡していたのですが、現在はコーストレーニングを活用中です。新人スタッフ自身が次に見るべきマニュアルがわかる仕組みになっているので、自分のペースで進めることができますし、研修担当者の負担も減りました。マニュアルの間にクイズやチェックリストを挟むことができるところもとてもいいなと思っています。
2つ目は、全劇場スタッフを対象としたコーストレーニングと検定の配信です。主に防災関連のコンテンツや、チケット販売のルール、ポップコーン機材の使用方法について配信しています。特にポップコーン機材の使用方法については、検定合格者のみがポップコーンの作成をできるルールにしています。検定とコーストレーニングの連携もしているので、対象のマニュアルやクイズを全て閲覧・実施をしないと検定を受験できない仕組みになっています。スタッフは、検定に合格する為に、内容を理解するための努力をするので知識の定着が確認できましたし、社員側も誰が合格しているのか簡単に確認できるのでとても便利です。
また、チケット販売については定期的に販売ルールが変わることがあるため、改訂後にスムーズにコンテンツ配信をすることができています。
上地様:やはり一番は、冒頭でもお話しているオリエンテーションの研修時間削減でしょうか。紙の研修ノートを用いた対面オリエンテーションから、マニュアルを電子化して見てもらうスタイルに変える時には正直不安がありました。対面で話しているからこそ伝わっていることもあるのでは…と。しかしshouin+での研修実施をしばらく続けてみて、各劇場にヒアリングしたところ対面研修を行っていた時と内容の理解度に差はないとのことで、shouin+でオリエンテーションを行う方が効率的であることがわかりました。
関様:新人スタッフ側の変化で感じているのは、より自分から学ぶ姿勢が見受けられるなという点です。対面研修で上司や先輩に教えてもらう場合、人によっては分かりづらい部分を聞き返すことができない人もいると思うのですが、shouin+での研修はベースが動画やPDFマニュアルなので、質問しやすくなっていると感じます。質問できるようになると内容の理解度も上がりますので、研修実施側の負担軽減だけでなく受講者側にとってもメリットがありましたね。
関様:まだ電子化できていないマニュアルもありますので、引き続きコンテンツの作成やブラッシュアップをしていきたいと思っています。あとはクイズや検定のバリエーションを増やしていきたいですね。映画館はアルバイトスタッフの方も上映スケジュールに沿って動いているので、1分単位で仕事を計算しながら行っています。そんな中で、「15分時間が空いたからshouin+を見てみよう」と思えるような環境構築を目指していきたいです。
上地様:他部署との連携も強化していきたいですね。DX化についてはSMTの中でも我々の運営部が一番活発に動いているところなので、shouin+の活用についてどんどん発信していって、さまざまなコンテンツを配信していけたらと思っています。